こんにちは!
大学では心理学を専攻していた”れつ”です。
学校や資格の勉強で、
「何度勉強しても覚えられない・・・」
「暗記するのはニガテ・・・」
と思ったことありませんか?
そこで今回は、心理学的根拠がある、記憶が定着しやすい暗記法を紹介します。
この記事を読めば、今よりも暗記が得意になるでしょう。
記憶が定着する暗記法
記憶を”思い出す回数”を多くする
いきなり結論です。
記憶が定着しやすい暗記法は
「記憶を”思い出す回数”を多くする」
ことです。
言い換えれば、「アウトプットを多くする」ということです。
一体どういうことなのか?
以下で心理学的根拠を説明します。
心理学的な根拠
記憶の3段階(記銘→保持→想起)
まず、記憶の枠組みについて認知心理学的に説明します。
記憶には
- 記銘(符号化)
- 保持(貯蔵)
- 想起(検索)
という3段階があります。
それぞれ以下のはたらきがあります。
- 記銘・・・情報を覚える(例:授業の内容を勉強し、覚える)
- 保持・・・記銘した情報を保存する(例:勉強内容を、テストまで忘れないようにする)
- 想起・・・保持した情報を思い出す(例:テスト本番で、勉強内容を思い出す)
なお、この記事ではこの後、「想起」が重要なポイントになります。
記憶を定着させるには、くり返し ”想起” をする!
記憶を定着させるには、くり返し”想起”をするのが有効とされています。
言い換えれば、
「何度も思い出すことで、記憶が定着する」
ということです。
具体的な例をあげると、
「参考書を10回読む」(→”記銘”のみ)
よりも、
「参考書を5回読み、内容を5回思い出す」(→”記銘”+”想起“)
のほうが記憶が定着しやすいということです。
このように、記憶をはやく定着させるには
記銘より想起を重視した勉強法が有効なのです。
(”覚える”ことより”思い出す”ことの方が重要)
ただし、記銘をまったくしなくていい訳ではありません。
記銘は想起の前提になる段階であり、記銘なくして想起はありません。
(記銘→保持→想起)
そのため、軽く記銘をした後くり返し想起しまくるという意識をもちましょう。
具体的な勉強法
これまで説明したことを踏まえて、
記憶の定着に有効な具体的な勉強方法を紹介します。
効果的な勉強法
赤シート
定番の勉強法です。
勉強内容のうち重要な赤字部分に赤シートを当てて隠し、見えなくします。
そして赤シートで隠した部分の語句を思い出す(想起する)勉強法です。
手軽にできる勉強法なので、くり返し勉強して記憶を定着させましょう。
ちなみに赤色以外の文字も赤シートで消したい場合は、
濃い緑色マーカーを引くと、赤シートで消せます。
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問題集(一問一答形式がよい)
簡単に言えば問題演習です。
試験本番に問題を解くときは、勉強した知識を思い出す(想起する)場面です。
問題集は、勉強した知識を思い出す練習だと思ってください。
思い出す練習をくり返しやれば、記憶が定着して試験本番でも簡単に想起することができます。
なお、一問一答形式の問題集をおすすめする理由は、
テンポよく問題数をこなせて、くり返し勉強するのに向いているからです。
スキマ時間で思い出す(← おススメ!)
これは僕が宅建試験の勉強でやってよかったと思う勉強法です。
やり方はとても簡単です。
道を歩いているとき、食事中、風呂に入っているときなどの
スキマ時間に、勉強した内容を思い出すだけです。
これをやると勉強した内容を思い出す回数が格段に増えるので、
知識の定着するスピードが速くなります。
NG! 記憶が定着しづらい勉強法
読むだけ
教科書や参考書をただ読むだけだと、記憶が定着しづらいです。
なぜなら”読む”ことは、記憶の3段階でいう記銘(情報を覚える)の段階だからです。
記銘した情報を思い出す(想起する)練習をくり返さなければ、記憶は定着しません。
試験本番でも、勉強した知識を思い出せません。
教科書や参考書を1~2回読んだら、
赤シートや問題集を使って、くり返し思い出す勉強をしましょう。
まとめ:”覚える回数”より”思い出す回数”を増やそう!
- 記憶の定着には、繰り返し思い出すことが効果的
- なぜなら、何度も想起することで記憶が定着するから
- 覚える(記銘)より、思い出す(想起)ほうが記憶は定着する
覚える回数よりも思い出す回数を増やすことで、記憶をすばやく定着させ、
暗記勉強を乗り越えましょう!!
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